クロノテラピー(時間治療)を利用した抗がん剤治療

説明 日本において、がんが原因による死亡件数は全死亡件数の3件に1件になります。
しかし、これ程多い死亡原因のがんについて、完全な治療法は確立されていません。その為に、がんと告知された多くの方は絶望し、その後に来る死について考えることになります。
現在のがん治療において、最も有用な薬として抗がん剤はがん細胞を死滅させる薬です。この抗がん剤について、がん治療でどのように使われているかなどをご紹介します。
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クロノテラピー(時間治療)を利用した抗がん剤治療

抗がん剤の投与方法には、点滴で投与したり飲み薬で服用しますが、局所投与法のように、抗がん剤の効果を最大に引き上げるための投与方法もあります。抗がん剤の効果を上げる投与方法には、服用する抗がん剤に対してもあり、その効果に変化があります。

飲み薬を服用する時に効果を上げるためには、服用する量も大きく関係しますが、服用する時間も効果に影響します。
人の身体を形成する細胞は、分裂して増殖するリズムがあり、一日の中で時間帯により活発な時間帯と、比較的低調な時間帯があります。基本的に細胞は午前中に活発に活動して、午後から夕方にかけて活動は穏やかになり、夜から就寝中の深夜にかけては一番沈静化します。

この細胞の一日の活動サイクルは、薬の効き目にも大きく影響します。

抗がん剤の投与も人の細胞の活動サイクルに合わせて服用し、効果を上げている方法があります。この細胞の活動サイクルの時間帯を利用した投与方法をクロノテラピーと言います。

細胞の活動が午前中に活発だから、抗がん剤も午前中に服用すればよいというものではありません 。抗がん剤には強い副作用がありますので、副作用が起こりにくいように細胞の活動が沈静化する深夜に服用するケースもあります。

日本のがん治療では抗がん剤のクロノテラピーは、あまり親しみがありません。しかし、がん治療で抗がん剤の投与をどの時間帯にするか、がん治療で検討されることはあります。大腸ガンの治療でクロノテラピーを利用した術前化学療法を行い、効果を上げた報告が横浜市立大学医学部付属病院からあります。

抗がん剤の投与は、がん治療において抗がん剤の副作用に左右され、その症状が酷ければ投与量にも影響し、がんの死滅に適切な量が投与できない場合があります。

クロノテラピーを上手く利用して成果が上がれば、がん細胞を死滅させるだけの投与量で治療が行えることになります。

がん情報サービス